『Rose à cinq roues / un 』~世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ~

みなさん、こんにちは。

ピースボートセンター横浜の金子美奈(みーな)です♪

 

本日は、私のオススメの本を紹介していきたいと思います。

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

Mujica Cordano, José Alberto(著), 中川 学(絵), 艸場 よしみ(著)

発行 汐文社

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

あらすじ

(「BOOK」データベースより)

2012年、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議が開かれました。環境が悪化した地球の未来について、話し合うためでした。世界中から集まった各国の代表者は、順番に意見をのべていきました。しかし、これといった名案は出ません。そんな会議も終わりに近づき、南米の国ウルグアイの番がやってきました。演説の壇上に立ったムヒカ大統領。質素な背広にネクタイなしのシャツすがたです。そう、かれは世界でいちばん貧しい大統領なのです。給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた農場で奥さんとくらしています。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。身なりをかまうことなく働くムヒカ大統領を、ウルグアイの人びとは親しみをこめて「ペペ」とよんでいます。さて、ムヒカ大統領の演説が始まりました。会場の人たちは、小国の話にそれほど関心をいだいてはいないようでした。しかし演説が終わったとき、大きな拍手がわきおこったのです。

私はもともと、保育士をしていて絵本が大好きで、当時本屋さんで子どもたちに読み聞かせる本を探していました。その時にたまたま見つけたのがこの絵本でした。

ウルグアイの元大統領であった、ホセ・ムヒカさんの2012年のリオ会議(地球サミット)で行った名スピーチをもとにした本です。

世界で一番貧しい大統領と呼ばれていた、ムヒカさん。

 

あふれるものや、大量消費社会へ目を向け

その暮らしぶりから紡ぎだす、現世界への環境や社会モデルの仕組み、考え方に対する危機感が語られています。

 

今【使い捨ての社会】になっていると語るムヒカさん。自分自身の暮らしや生活を考え、強く共感し見つめなおす必要性を感じました。

 

 

絵本になっているので、子どもから大人まで読みやすく、読み終わった後に何か考えさせられる作品です。

 

 

 

 

そして実は・・・・・

ホセムヒカさんは、ピースボートに来船いただいたことがあります!!!

私がピースボートに出会って、とても驚いたことがありました。

とても大切にしていた絵本のモデルになった方がピースボートに乗っていたんです。お会いしてみたかったです。

来船されたクルーズは、

2016年12月 第93回クルーズ

 

そしてムヒカさんの奥様であるルシア・トポランスキーさんは、

2018年12月 第100回クルーズ

 

に来船頂き、乗船者にむけてスピーチを頂いたり、船内のプロジェクトなどを見学されたりしています。

 

いつかまたご来船されてお会いできる機会があれば、お話を伺ってみたいです。

 

 

実はピースボートともつながりのあるムヒカさんのお話。

難しいお話は苦手・・・という方にこそぜひ読んで欲しい絵本です。よかったらぜひ手に取ってみてくださいね。

 

 

 

文:金子美奈