みなさんこんにちは、ピースボートセンター横浜のボランティアスタッフ、トリです。
今日は、前編に引き続き、6月23日水曜日に開催した、
「ぴーぼの速報!身近に発見!日常に簡単に取り入れることの出来る社会貢献4選!」というイベントにてご紹介させていただいた、
選りすぐりのソーシャルサービス4選のうち、2つのサービスについて、詳しくお伝えしたいと思います!
食品ロスを回避せよ♻︎「TABETE」
TABETEはすべての食べて!を、食べ手に繋げる事をモットーとした、
フードシェアリングサービスです。
簡単にいうと、その日に廃棄されかねない食品たちを、
割安にするので食べてください!というレストランや飲食店の願いを、
今日は何を食べようかと悩んでる人たちに届ける事で、
食品廃棄の問題を改善しよう、というサービスになっています。
ここでいう食品廃棄、食品ロスとは、
まだ安全に食べられるのに、そのまま捨てられてしまう食べ物のことを意味します。
実は日本国内だけで、年間612万トンもの食品が廃棄されているという実態があります。
この数字は、世界中から貧困地域に対して送られる食糧支援量320万トンの、約2倍の量に相当します。
そして、これらを廃棄するにはやはり環境に負担がかかります。
最も、生産時には水資源や土地利用により生物多様性に大きな影響を与え、
廃棄の際には二酸化炭素や温室効果ガスの発生によって地球温暖化にも影響があります。
しかも日本国内の食品ロスによる推計経済損失額はなんと年間7376億円です。
せっかく丹精こめて作った食材や料理を、そのまま捨ててしまうのは本当に勿体無いことです。
そんな作り手の想いと社会問題の実態をふまえて展開されているサービスが、TABETEです。
TABETEは現在、全国約1500店舗と提携しており、
テイクアウトによる食事の提供と、お店からの直送サービスを支援する掲示板の運営を通して食品ロスの改善を図っています。
それらの商品を注文するにはTABETEのアプリをダウンロードして、気になるお店を選んで注文するだけ!
今夜の晩ご飯をUber Eatsで注文しようとしていたそこのあなた!
是非、TABETEで注文することも視野に入れてみてください🤲
検索すると木が増える🌳検索エンジン「ECOSIA」
最後にご紹介するのは社会貢献型の検索エンジンといわれる「ECOSIA」です。
このサービスはGoogleやYahooと同じ様な検索エンジンなのですが、
なんと、検索をすればするほど植樹プロジェクトへの支援をすることができる!というなんとも生活に取り入れやすいソーシャルサービスになっています。
そのサービスの仕組みとしては、私たちがECOSIAを使って発生する広告収入の80%が、
WWFなどの世界中で植樹プロジェクトを実施している非営利団体に寄付されることで、
森林問題の解決に貢献できる!という構造になっています。
45回の検索につき1本の苗木を植えることができるということで、
2010年から現在にかけて、すでに1億2800万本の木が、世界9000箇所以上で植えられました!
また利用者の数は世界中で1500万人以上!
とても多くの人から支持されているサービスになっています。
そんなに大きな影響力を持ち合わせているECOSIA。
その魅力的な特徴は、植樹活動の実態と、その活動の必要性を私たちに教えてくれると共に、
そのほかの社会問題においても様々な好循環を生み出しています。
ECOSIAの魅力を存分にお伝えする前に、
森林問題とは何か?植樹活動ってどんな影響を私たちにもたらすの?という点についてお伝えしたいと思います。
森林問題
畜産農業やインフラ設備の開設、素材の採掘作業による森林伐採、それに伴う地球温暖化、砂漠化、自然災害の悪化などの問題を指します。
森林問題の悪化に伴ってもたらされる悪影響としては、以下の4点が挙げられます。
・伐採や火災によって樹木に蓄えられたCO2が空気中に放出されることによる異常気象の増発、それに伴う水害や森林火災の長期化。
・森林地域でしか生息できない野生動物が住処を失うことによって生じる種の絶滅、それに伴う生態系の崩壊。
・自然に由来した生活を送る人々の暮らしを脅かし、人権迫害を及ぼす可能性がある。
・野生動物が住処を失うことで人との接触が増えることによる、新たな感染症拡大、変異種ウイルスの増加と拡大。
実は2015年以降、世界中の主要な天然林のある地域で、
一週間ごとに約東京都1つ分の森が失われ続けていると言われています。
つまり、上記の問題が日を重ねるごとに深刻化しており、
早急な、地球規模での働きかけが必要であることを示しています。
では、これらを踏まえた上で、先程お話しようとしたECOSIAの魅力、
そしてECOSIAが生み出している社会的な好循環についてお伝えしたいと思います。
ECOSIA
まず、ECOSIAの実績として、
今までに1億本以上の木を植えることに貢献したとの事ですが、
実は1億本の木は、毎日1771トンのCO2を除去してくれるとの報告が出ています。
これは、先日のブログでご紹介したRenameで触れた服の廃棄問題で生じる影響の数値と照らし合わせるとよりその凄さがわかりやすいのです。
というと、ECOSIAによって植えられた木が、
なんと、
毎日7万着分のCO2を緩和してくれているという風に言い換えることが出来るんです。
毎日7万着分って、すごいですよね。
また、ECOSIAでは植林活動を拡大していくに伴い、新たな雇用機会の創出にも取り組んでいます。貧困に悩み生活に困窮しているような方々に植林という仕事の機会をもたらし、
彼らの生活基盤の安定を支えながら、社会貢献につなげる活動。とっても素敵ですよね。
さらに、ECOSIAでは完全に再利用可能な素材を使ったグッズ販売を行なっています。
それはTシャツだったりパーカーだったり、トートバックだったりと多岐に渡りますが、
それらすべてに使用されている素材が100%リサイクル可能なんだとか!
購入して暫く使って生地が痛んできたな、と思えばECOSIAに還元する事で、
その服は廃棄されずに、新たな製品の素材となって活かされていくそうです。
それだけでなく、なんとTシャツを一枚購入すると、20本の苗木を寄付することができるそうです。
これはもう、ECOSIAグッズ、買うしかないですよね。
しかもECOSIAの魅力はこれだけに留まりません。
まだ、この他にも3つの魅力ポイントがあるんです。
ポイント①
なんと、ECOSIAの活動に際するお金の使い方を示す、
全ての財務報告のレポートがネット上に公開されています!
つまり、誰でも簡単に、どれほどのお金がどんなプロジェクトに使用されたのか、
ちゃんと把握する事が出来る様になっているんです。
さらに各地域の土地に合わせた植樹活動を行なっているので、
プロジェクト毎にどんな苗木の種類を植えたのか、現地の誰と協力しているのか、
またその土地で植樹活動をしないとどんな問題が起こるのかなども全てレポートにして公開しています。
なので、とっても透明性の高いサービス運用をしていることがわかります。
今まで寄付をする際に懸念していた、
一体このお金はどのように社会問題に貢献しているのかわからない、という点に対し、
ECOSIAの場合はそのような疑問を持たなくて済む、という事になりますね。
ポイント②
2つ目は、ECOSIAの検索エンジンのサーバーを、
全て100%再生可能なエネルギーで稼働させているという点!
これはもう、素晴らしい以外の形容詞では表せないほど素晴らしいですよね。
ECOSIAを使うことによって生じる悪影響は何1つ無いということです。
ポイント③
そしてECOSIAの魅力ポイントの最後の1つ!
それは、ECOSIAを用いて検索された検索履歴やデータは、
全て一週間以内に匿名化され、広告主に販売されることがない、という点です。
近年では広告の自動選別のために個人情報が漏洩したり、売買されてしまったりと、テクノロジー業界でいかに個人のプライバシーを守るのかという点について多くの議論が交わされています。
そんな中でECOSIAは、あくまで社会の公共善のためのサービス運用をするという主旨を全うするべく、全ての個人情報、プライバシー保護の管理に徹しています。
これはもう、
感動で涙が出るレベルで最善を追求したサービスと言えるのではないでしょうか。
社会にとっても、環境にとっても、個人にとっても、とても有意義なサービスであると思います。
ちなみにECOSIAはアプリとして携帯にダウンロードすることもできますし、
パソコンならChromeの方に直接ダウンロードすることもできます。
しかもiphoneを使っている人なら、デフォルトの検索エンジンの設定をECOSIAに変更することも可能です!
ECOSIAの検索ルーツはBingやGoogleと連携しているので、日本語での検索をしても普段通りの検索結果を得る事ができます。
私はSafariとECOSIAの両方を携帯に入れて併用していまますが、全く不便を感じることはありません。
また、検索欄の近くに自分が今まで何回ECOSIAを使って検索したのかを知れるアイコンや、世界でECOSIAが検索に使われた回数をリアルタイムで示すカウンターが表示されています。
なので、自分の検索が社会貢献に繋がっていることを日頃から感じる事が出来るので、検索する度になんだか気分が良くなってしまいます。
みなさんもぜひ、今日から、日常に社会貢献につながるサービスを取り入れてみてください。
きっとよりハッピーな毎日を送る事ができますよ✨
イベント/発表内容の振り返り
いかがだったでしょうか。
みなさんをハッとさせられる、好奇心をくすぐる様なサービスはありましたでしょうか?
これらのサービスは全て無料で活用する事ができます。
そして本当に気軽に日常生活に取り入れる事が出来ると、自信を持ってご紹介できます。
イベント当日にも参加してくれたメンバーから、
「こんなサービスあったなんて知らなかった!」
「早速使ってみる!」
と、とても前向きで意欲的な感想をいただく事ができました。
その場で紹介したアプリをダウンロードしてくれた人もいました笑
今回のような形で、社会貢献って面白い、意外と簡単に取り組めるじゃん!と、
そんな気持ちになれるような情報発信を心がけて活動していきたいと思っています。
私もこんなサービス知ってるよ、みんなに共有したい話があるよ!という方、
一緒になってもっと色んな取り組みを知っていきたい!楽しそう!と思ってくださった方、
ぜひぴーぼのを一緒に盛り上げていきましょう!
そして一緒に楽しく社会貢献していきましょう💪
最後まで読んでくださってどうもありがとうございました!
文 花田陽(トリ)