SDGsについて学んでみた!

こんにちは!ピースボートセンターよこはまの德永(ほたる)です。

突然ですが、こちらのロゴマーク。みなさんは何かご存知でしょうか。

これは、SDGs(持続可能な開発目標)のロゴです。

SDGsとは

「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟193か国が2030年までに達成すべき目標のことを指します。
SDGsは17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

最近街中やテレビでもよくみかけるこのカラフルなロゴマーク。

ピースボートセンターよこはまの最寄り駅の横浜駅では「SDGsトレイン」という電車が走っていたり、通勤中バッジをつけて通勤している人をよく見かけます。

 

名前を知っている!だけど中身までは知らない…という方も多いのではないでしょうか?

実をいうと、私は簡易的な説明はできますが、全てを覚えているというわけではないのです…

 

ネットで調べ、本で読み…としているところにピースボートからあるお知らせが来ました。

 

「SDGsトレーニング始まります!」

 

まさに今の私にぴったりのトレーニングが始まったので、すぐに参加表明しました。

全3回の行程のうち、既に2回受講しました。

そこで今回はその内容や参加して考えたことなどを紹介していけたらと思います!
※あくまで個人の参加してみての感想です。

 

第一講座 SDGsってなに?

第一講座では、そもそもSDGsがどのように発足されたのか、またSDGsの中身について学びました。

 

正直、私は17の大きな目標も単語レベルでしか伝える知識がないというレベルです。

 

セッションの中で特に印象に残っているのは「ロゴについて考える」というものでした。

単にカラフルでかわいいというものではなく、それぞれにしっかりと意味を持っています。

 

例えば…みなさんはこのロゴを見てどんな目標を思い浮かべますか?

 

これは、それぞれ左から

目標4:質の高い教育をみんなに

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

目標16:平和と公正をすべての人に

という目標のロゴです。絵から想像しやすいですよね。

 

では、こちらはどうでしょうか?

 

左から

目標1:貧困をなくそう

目標12:つくる責任 つかう責任

目標13:気候変動に具体的な対策を

です。

 

私はこれらをそのまま見て具体的な目標を答えることができませんでした。

 

みなさんは17の目標のロゴを見て、わかりやすいものとそうでないものはありますか?

 

私がここで考えたのは、例えば目標16はすぐに「平和」という言葉が出てきたうえに、「公正」という単語も理解できました。

それは、

「平和」→鳩が平和の象徴とされていることを知っているから

「公正」→ガベル(裁判の際に使用する木槌)というものを知っているから

この2つの「知る」という過程があって初めて理解できます。

目標5についても、元々セクシュアリティについて悩んでいた時期があったからこそ記号の意味が分かった上で、すぐに単語がでてきました。

 

一人で本や資料を読んで学ぶのとは違い、人によって答えが出てくるスピードが異なったり、全員がすぐ回答するものもあったりということに気づき、こうして知っているつもりでいつも見ているものだからこそ、一つ一つ振り返っていくことの重要性を感じました。

 

そして、もう一つ発見がありました。

先ほども紹介したようにSDGsには17の目標だけではなく、169のターゲットがあります。

なんとそのターゲットごとにもロゴマークがあるということです。

 

ターゲットの方がより具体的な内容になるからか、ロゴマークの意味がくみ取りやすく感じました。どんなロゴマークがあるか気になる方は、まずはアクション、調べてみてください。

 

第二講座 SDGsとピースボートの関係

ピースボートは、地球一周をしていく中で、さまざまなプロジェクトを取り組んでいます。

そこで、第二講座ではそれぞれのプロジェクトがSDGsの中でどの目標を達成することができるか、どのターゲットに沿っているのかを考えました。

◆プロジェクト

例えば、ピースボート地雷廃絶キャンペーン(P-MAC)

地雷埋設国で地雷除去を行っている政府機関やNGOの支援を行うプロジェクトです。

 

このプロジェクトとSDGsの関連する目標は何か、考えてみると…

地雷を除去することで、地雷を踏んで亡くなる人の数を減らす。
→目16-1:あらゆる場所において、すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。

そして、除去した後の土地を、小学校の建設(目標4)、保健所の建設(目標3)、農作物の栽培(目標2)で使用することで森林再生が行われている(目標15)。

P-MACLUSHと一緒に小学校で手洗いプロジェクトを行っている。
→目標6-2:2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。

また、地雷によって障がいを負った人たちにトレーニングを提供するアンコール障がい者協会(AAD)を支援している。
→目標10.2:2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。

と、多くのターゲットに関連しています。

 

また、地球一周中に参加できるのはプロジェクトだけではなく、旅行会社から発表されるツアー、実はここにもSDGs達成に関連しています。

 

◆オプショナルツアー

例えば、私が過去に参加した

モーリシャス「モーリシャスの子ども・女性たちと出会う」というツアーには

目標1:貧困をなくそう

目標4:質の高い教育をみんなに

目標16:平和と公正をすべての人に

が関連しています。

 

過去のブログで、その他のツアーも紹介していますので、こちらも合わせてみてみてください。

(「旅 × SDGs」~旅の途中、帰国後に見える世界~)

 

すぐにできること

この2回の講座を受講して、まずは知ったつもりではなく、理解し自分の言葉で伝えられるようになりたいと思いました。

 

何事もまずは「知る」ことから始まると思います。

それは単に「知識」をつければいいというものではなく、気づくセンサーのような役割として身に着けておくことで、見える世界が変わってくるのだと思います。

 

私が地球一周をして一番気づいたことは「知らないというのはとても恐ろしい」ということです。知らないとそれが毒と知らない、そして危険ということに気づけず、最悪命に関わるからです。

 

【命ってそんな大げさな・・・】と思うかもしれませんが

今地球が慣らしている警音に気づかずにいたら、行動を起こさなかったら私たちが住む惑星本来が危機的状況へより加速していってしまうのです。

 

知る、そしてそれを伝える。

その過程が「誰かが言っている」ことから「自分」の言葉となり、自分事としてストンと落ちてきます。

 


↑2回目の講座の時に撮影した集合写真

受講した今、私がすぐにできること。

それはこの受講したことをきっかけに存在を広めること、自分事としてとらえ発信していくこと、そしてそれらを継続していくことだと思います。今後もピースボートに関わる上で、この初心を忘れずに伝えていく、そして周りにいる人たちと今後の地球と私たちについて考えていこうと思います。

 

文 德永涼子 編集 金子美奈